akitoの放課後

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管理人の好きなもの、主にシャニマスについて発信していくブログです

好きなシャニマスイベントコミュランキング(2022)


今日で2022年も終わりですね。

元旦のガシャのサポートが放クラがじゃないことを祈っている今日この頃です。

 

さて、2022年は最後にこの企画で締めましょう

 

2022年個人的に好きだったシャニマス
イベントコミュランキング

 

※企画の注意点

  • 対象になるのは2022年中に実装されたカード、楽曲、シナリオなど
  • どのイラストやお話にも優劣は無いけど、個人的に好きな順位で紹介している

以上を踏まえてご覧いただければ幸いです。

 

 

 

今年のイベントコミュもこれまでとは少し雰囲気が違っているといいますか、より多角的な視点だったり、アイドルではない人達の視点も描かれていたのが印象的でした。

 

アイドルの成長に合わせて、イベントコミュも様々な変化が見られるので、今後の展開も楽しみです。

 

 

 

3位 天檻

 

すごくざくっり話を紹介すると、ノクチルが芸能人が集まるパーティーに招待されるのですが、その場を息苦しく感じた透がとある行動を起こしてノクチル3人もそれに続きます。またもや肝を冷やすプロデューサーでしたが、関係者には大うけで、そのことがきっかけで新たに個人的なパーティーに招待されるといったものです。

 

正直読み終わった時、結局自分は4人のことを分かってなかったなぁと思い知らされたといいますか、我々が思うノクチルらしさという考えもまた「檻」であるんだなと感じるお話でした。

 

正直なところを言うと、必須では無いにしても、「天塵」から続くこれまでのイベントコミュや、GRADやLanding Point、限定を含む各アイドルのコミュを読んでいないと解釈しきれない部分が多い印象です。もちろん個人の感想ですが。

 

なので、気になる方は先に読んでしまって、他のコミュを読んだ後にまた改めてどんなお話だったのか考えてみるのも楽しいんじゃないかと思います。

 

以下ネタバレを含む

クリックして展開

 

天檻においても、世間のノクチルの評価としては、とんでもない事をやる面白い子たち、仲良し幼馴染4人のエモいユニットといった描写がされていました。前作の「さざ波はいつも凡庸な音がする」でも、そういった部分に期待されてオファーが来ていましたよね。

 

しかし、ノクチルの活動で向けられていた目線は、「浅倉 透」と幼馴染たちでした。

透のGRADやLanding Point、【国道沿いに、億光年】からも分かりますが、透個人の仕事のオファーは段々と増えており、業界でもかなり注目されています。

 

一方で、円香と雛菜についてもソロの活動が増えている様子であり、小糸についてもオープンキャンパスの仕事が入るなどしています。

 

個人としての輝きを放つことが出来ているからこそ、3人にもオファーが来ていることは間違いないと思います。しかし、ノクチルとしては幼馴染ユニットがエモいという点でしか焦点が当てられていないのです。

 

このことについては円香のセリフから、現状の世間からの目線について腑に落ちていないといいますか、不満のようなものを感じとることが出来ます。

 

円香達にとって、幼馴染4人でいることはこれまで特別なものではありませんでした。仲良しだからというよりも、4人でいることが当たり前で日常でした。

それがアイドルとなり、ノクチルという名前が付き、ユニットとして世間から見られるようになったのです。

 

もちろんノクチル全員が、4人でいることを望んでいますし、大切に思っていることは度々描写されています。ですが、円香達は4人一緒にいたいと思っている一方で、アイドルとしてノクチルでいることについては明確な目標などもないため、4人でいることについては日常で完結してしまっているんですよね。

 

幼馴染のユニット、ずっと一緒でエモいという感想は円香にとってアイドルとしての評価にはならないわけですから、腑に落ちていないのかなと考えています。

 

 

だからこそ、円香は透の提案に乗りました。

観客に対し、こっち(ノクチルの幼馴染ではなく樋口円香を)みろと言ったのです。

 

【ピトス・エルピス】で描かれた円香の歌に対する激情。それを透が知っていたのかは分かりません。ですが、透も円香の歌を良いと思っていたのでしょう。観客の反応も、円香が誰であるかを認識していない様子でしたが、歌は評価されていました。

 

透は自分の歌が特別いいとは思っていません。【途方もない午後】やGRADでも描写があったように、自分が何に期待されているか分からず悩んでいましたね。

今回も自分への歌唱のオファーに納得出来ずにいて、どう頑張れば良いのか分からなかったんだと思います。プロデューサーのお願いなら頑張れると思って透は上記の様に吐露したのかなと感じました。

 

なので透は円香に提案をしたのです。歌を買いたいと。

そしてステージで歌う円香を見て透は言います。息してると。

そして名前を呼ぶんです。「まどか」と。

 

透GRADを読んでいれば分かるのですが、「息してる」と言ったのは、ステージで歌う円香が樋口 円香であったからなんですよね。

 

そんな姿を見たことで透は樋口ではなく、まどかと呼びます。

 

いや~~~~~~~~~~~~ここ本当に最高ですよね。

ノクチルシナリオで一番好きなシーンです。

 

我々がいかに、ノクチルという「檻」で、彼女達を幼馴染4人という目で見ていたかを思い知らされました。本当にシャニマスは「個」に対する描写が怖いくらいに徹底されているというか、すごいですよね。

 

そしてそんな彼女達を見たプロデューサーは、営業マンとの会話を通じて、一つの着地点を見つけます。

 

海にでるつもりじゃなかった。しかしプロデューサー自身が透をアイドルとしてスカウトし、続くように4人は大きな海へと進み出しました。

 

それをノクチル、アイドルという檻で枠づけることは出来ないと気づいたのです。でも、だからこそ、それぞれが別の航路を行ったとしても4人がノクチルでいられる、帰ってこられる陸でいたい願うプロデューサー…なんて健気なんだ…。

 

 

小糸についても、言及したいのですが、小糸は4人でいることに対する気持ちは強く、個人に来たオープンキャンパスの仕事よりもノクチルでの仕事を優先しようとしていました。

しかし、陸でいてくれるプロデューサーが背中を押し、帰った時はまたノクチル4人でいられると確認できたことで、自分の道を進むことになりましたね。

 

 

そしてめちゃくちゃ好きなシーンが雛菜のこのセリフ。

 

僕もここで雛菜のことめっちゃ好きになりました(謎報告)。

本当に雛菜ってすごいですよね。自分本位なようにも映りがちですが、いつも俯瞰的に物事を見ています。

 

雛菜の透をしたう気持ちもそうだし、やっぱり4人の関係性は透起点なんだなと色々感じることがある言葉ですよね。

 

いや~言いたいことありすぎて長くなってしまいましたのでこの辺にしておきます。

 

ノクチルのこれまでのシナリオを読んできて、この物語に立ち会えたこと、本当に素晴らしい体験でした。ありがとうシャイニーカラーズ。

 

 

 

2位 アフター・スクール・タイム

 

もうとにかく何もかもが最高でした。

 

放課後クライマックスガールズが大好きな自分にはめちゃくちゃご褒美のようで、理想が100%詰め込まれたようなお話です。

 

あと、放課後クライマックスガールズがどんなユニットがまだ知らないよって方にもめちゃくちゃオススメで、初めて見るイベントコミュがアフター・スクール・タイムでも全然アリです!

 

タレントをレンタルして視聴者の願いを叶えるという番組のお話で、産休により休職する学校の先生と生徒がそれぞれ番組に応募していたことから、放クラがどちらにも協力をして二重のサプライズを仕掛けることになります。

 

学校にちなんだ話でもありますし、誰かを笑顔にすることに全力にな放クラに本当にピッタリな企画ですよね。

 

以下ネタバレを含む

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まずは顔合わせということで、レンタルするタレントが放クラであることを明かされ実際に対面するシーンが描かれます。

もうここだけで胸がいっぱいになって泣きそうでした。

 

実は先生が夏葉、そして放クラのファンでありその影響で生徒達もファンになったとのことです。樹里のファンなど個人のファンが登場することはありましたが、放クラのファンがシナリオとして出てくるのは結構新鮮で、身近に愛される存在であることがしっかり描写されてるのが嬉しかったんですよね。

 

テレビにも出て、学生達からも認知されている様子を見ると、放クラも人気アイドルになったんだなぁとPである自分としてもなんか感慨深かったです。

 

 

そしてサプライズに向けて準備していくのですが、圧倒的にクラスに馴染んでいた智代子や樹里。流石すぎる。

また、サプライズに協力してることが両方にバレそうになりわちゃわちゃする様子も、定番ですが微笑ましくてグーだと思いました。

 

 

生徒側と先生側で、それぞれサプライズへの思いが語られるシーンがありますが、ここでは互いに大切に思いながらも両者で少し考え方が違っていることがわかります。

 

 

先生と残りの学生生活を過ごせない寂しさや残念さはあるが、出産というおめでたいことには前向きな気持ちで送り出したい、だから全部大好きにして伝えたいという願い。先生の気持ちも慮った素敵な考え方ですよね。

 

 

一方で先生は、自分の都合で生徒達を卒業まで支えてあげられないことに罪悪感を感じていることがわかりました。

 

 

生徒達の、先生にそんな風に思って欲しくないという気持ちを知っている放クラメンバーは、自分達に出来ることは何だろうかと考えます。

 


他者の気持ちに心から寄り添い、出来ることに全力で向かっていく放クラの気持ちにも触れることができて暖かな気持ちになりますね。

 

そして放クラからは皆にライブで歌を送ることを決めました。歌うことで全て解決するとは限らない。ですが、アイドルとして、アイドルだからこそ出来ることで人々に気持ちを届けようとするのがシナリオとしても大好きなところです。

 

先生を送る会の当日。

依頼されていたサプライズを無事成功させ、今度は放クラから2年2組へのサプライズが行われました。

 

そしてサポートカードのイラストにもなっているあのシーンを迎えます。

 

 

 

 

初めて【明日の思い出で笑って】のイラストを見た時から、この場面でタイムカプセル流れるんだろうなぁと予想は出来ていたんですよ。

分かっていたのに、いざその場面になって本当に流れると、めちゃくちゃ感動してワンワン大泣きしている自分がいました。だってエモすぎるでしょこんなの…

 

 

シャニマスのコミュについては、業界や世間の厳しい面などの多角的な視点や、過去の踏襲や難しい表現などですごいなと話題になることもあり、小難しい印象もあります。まぁそんなところも大好きではあるんですが。

 

ですが、アフター・スクール・タイムは放クラの良さを理屈抜きにストレートにぶつけてきたシナリオで、そんな純真さも放クラらしくて大好きです。

 

順番に追ってないと分かりにくいお話もある中で、本当にこのシナリオは最初に読んでもいいぐらいに、成長しているけど変わらない放クラの良さや魅力が詰まっているので、放クラ好きにはもちろん、そうじゃない方にも読んで欲しいと思っています。

 

まぁ要するにですね

 

 

 

1位 YOUR/MY Love letter 

 

やっぱりYOUR/MY Love letterなんですよね。

 

昨年も前作のアンカーボルトソングを1位に挙げましたし、記事にはしていませんが一昨年も薄桃色にこんがらがってを1位にしていました。

 

 

akito005.hatenablog.com

 

アルストロメリアのイベントコミュが…あまりに良すぎる。

 

 

さて、今回のYOUR/MY Love letter ですが、かなり特殊なコミュです。

登場人物は会社員(Webディレクター)やコンビニ店員、とある教師や生徒といった人たちで、アイドルでは無い人々に焦点が当てられています。

 

 

これは、いわゆるモブと呼ばれる、名もなき人たちを描いたお話です。

 

テレビやステージで光り輝くアイドルだけが主役ではない。みんな同じ人間であり、誰もが特別な存在である。そんなテーマを感じました。

 

 

イベントコミュ「Catch the shiny tail」での真乃とプロデューサーとの会話で示され、今日に至るまでのシャニマスを象徴するような、印象深いセリフです。

 

これまでは、様々なアイドル描く中で、このテーマを大切にしていると感じていました。ですが、本シナリオでは、この考えをアイドル以外の人物に焦点を当てて描いているのです。

 

最初はかなり驚きました。アイドルをメインにしないって、アイドル育成ゲームとして結構すごい選択ですよね。しかし、シャニマスのシナリオってこれまでも色んな挑戦をしてきましたし、今回のお話もしっかりアイドルの話として昇華されています。

 

アイドルではない人々の日常や視点を通して、アイドルを写す新たな描写がとても新鮮であり、素晴らしいコミュになっていました。

 

以下ネタバレを含む

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実は、この名もない人たちに含まれていたのは、モブだけではありません。

そう、プロデューサーもその1人でした。

 

アイドルマスターというゲームの特異性のひとつでもあるプロデューサーという存在。その中でも、シャイニーカラーズのプロデューサーは、他ブランドとは異なり、浅倉 透との過去の出逢いや会話が描かれるなどしており、プレイヤーの分身ではない「個」の存在として描写されてます。

 

物語としては、最初にWebディレクターやコンビニ店員の仕事ぶりや日常について描かれ、プロデューサーとテレビ局員との会話が出てきます。

 

 

いやもう正直この辺から、プロデューサーの顔が明かされたり、声が付くんじゃないかなぐらい思っちゃいましたよ。

 

結局プロデューサーは、自分の意志でアイドルを支える存在でいることを選んでおり、上記のドキュメンタリーの出演は断ることになります。彼らしい選択だと感じました。

 

 

そしてアルストメリアの3人についても、それぞれの日常が描かれます。

家でゲームをしたり、ラジオ番組のお便りを読む甜花。夜遅くまで仕事をして、家事や買い物にまで気が回らなくなっている千雪。そして、学業に仕事、レッスンなど日常に追われている甘奈。

 

ここで甘奈が少しまいっている様子を見せながらも、甜花や千雪などに弱音は吐かないようにしていました。しかしそれは一人で抱え込んでしまうような弱さではなく、自分で頑張ってみたいという強さでした。

このセリフ聞いたとき、流石に大きい声出ちゃいましたね。

感謝祭やGRADで見えた甘奈の弱さについて、他人を頼らないこととは違った、自分で挑む強さを持つようになったんだなぁと嬉しくなりました。

 

 

物語が終盤になると、Webディレクターとその父親ををきっかけに、「想い」についての話となります。

 

体調不良で仕事を休んだWebディレクターは、自分がいない間に後輩や他の社員が業務をこなし、会社に自分の代わりがいることにショックを受けます。父からの連絡にも既読を付けず、自室で泣いていました。

 

一方の父親は、娘からの返信がなくもう親を頼る年齢でないのかと寂しさを覚えていました。そんな中で、自分の娘と年齢が近い千雪が気になり、アルストロメリアに興味を持つようになりました。

 

 

場面だけ見るとアイドルのCDを吟味しているおっさんなんですが、背景を知るとなんだか切なくなりますね…。

 

そして父親は、甘奈と千雪がゲスト出演する甜花のラジオにて、最近の娘とのやり取りについて相談するお便りを「名無し」として送り、3人はその悩みについて考えることになります。

 

アルストロメリアの回答は、今は仕事に忙しくて返信が出来ないのかもしれない、心配している気持をきっと嬉しく思っている。だから、その「想い」を何度も伝えて欲しいというものでした。

 

 

双子の姉妹として、そしてアルストロメリアとして互いを想っていた3人ですが、これまでの歩みを振り返っても、悩み、傷つき、分かち合ってここまで来ました。

そんな3人だから、「想い」を何度も伝えて欲しいと答えたのではないでしょうか。

 

そして、千雪が伝えます。

ファンのみなさん、スタッフのみなさんと口にしてしまうが、本当はその中にひとりひとりがいる。一まとめにしてしまいたくないのだと。

 

だから、「名無し」ではなく教えて欲しい。

 

Webディレクターとその父の携帯でのやり取りが描かれた後に、娘の誕生日を祝う父の言葉とともにそれぞれの名前が明かされます。

 

ここでラジオの曲紹介にあわせて流れるBGMは、「Anniversary」

 

 

もう大号泣ですよ。

モブの名前が表示されて大泣きするゲームって…何???

 

記事書くために読み直してたんですけど、絶対このシーンでボロボロになってました。シナリオも演出も構成も、本当に全てが良かった。

 

Anniversaryは最初は薄桃色にこんがらがってのイメージがあったんですけど、アンカーボルトソングにも対応した歌詞にもなっていたり、今回の演出でYOUR/MY Love letter の印象も強くなったりで、ちょっと最強すぎるというか…すごい曲です。

 

そんな3人の「想い」を受け取ったリスナーからはたくさんのお便り届き、プロデューサーのセリフが表示されます。

 

想いは弱く、届かないこともあるとしたうえで最後に語るのが、「想いは、届く」という答えだったの、あまりにも綺麗。

 

いや~…本当に素晴らしいお話でした。

これが無料で読めるゲーム、すごいことなんですよ。

 

(課金体制がどんどん露骨になっているのは、それはそれとしてですが…)

 

一点言及したいのはプロデューサーについて。彼の名前は明かされませんでした。

 

正直に言うと個人的には残念ですが、アイドルマスターというコンテンツのことを考えると仕方ないよなと思ってます。

 

アイドルマスターであることが枷にもなっているのですが、シャイニーカラーズがアイドルマスターであるから感じる魅力があることを私は知っています。

 

また、皆の中にそれぞれ思い浮かぶプロデューサーがいると思うので、分らないからこその良さもあるのかなと感じました。名前や風貌が分からなくたって、彼(プロデューサー)は彼ですから。

 

アイドルマスターというゲームは、自分がプロデューサーとなってアイドルをプロデュースすることを楽しむゲームです。なので、プロデューサーに自分を投影して楽しむ方にとっては、自分の感想とは真逆のものになるのかもしれないとも感じました。

 

 

誰でもない私も、誰かの特別かもしれない。あなたも。

そんな素敵な「想い」の詰まったイベントコミュ。是非多くの人に読んで欲しいと思い、拙い文章ではありますが紹介させて頂きました。

 

 

以上、2022年個人的に好きだったシャニマスイベントコミュランキングでした。

 

ここでは紹介していない、「モノラル・ダイアローグス」「かいぶつのうた」「線たちの12月」なども本当に面白くて、振り返ると今年のイベントコミュもめちゃくちゃ楽しんだな~と感じました。

 

来年の4月には5周年を迎えるシャニマスですが、自分も出来る範囲でたくさんの人に魅力を知ってもらえる何かをしていきたいなと思っています。

 

それでは2023年のシャニマスがもっと賑わうことを願って、締めたいと思います。

皆様よいお年を。