さて、今回は
2021年個人的に好きだったシャニマス
イベントコミュランキング
やっていきたいと思います。
シャニマスでは毎月末に実装されるシナリオイベントがあり、各ユニットや283プロのアイドル達のストーリーが追加されます。イベコミュと呼称されることが多いですね。
このイベントコミュは、基本的に簡単なイベントミッションなどをこなせば全話読めるのですが、どれも本当にしっかりと作られていて、毎月このクオリティのものが無料で読めるのはすごいなと感心しています。
では、改めて
※企画の注意点
- 対象になるのは2021年中に実装されたカード、楽曲、シナリオなど
- どのイラストやお話にも優劣は無いけど、個人的に好きな順位で紹介している
以上を踏まえてご覧いただければ幸いです。
また、ネタバレ部分に関しては折りたたんでいますが、あらすじの紹介や過去コミュの引用などもありますので、その辺は自己責任でお願いします。
第3位 ミッション・コンプリート!
見ているだけでこんなに笑顔になって幸せな気持ちになるシナリオある?????
放クラといえば、前作「many screens」も古典落語「死神」を題材に、多様な価値観に対してどう働きかけるのかなど、現代のオンライン会議や配信を用いて、アイドルの物語に落とし込んだ傑作でした。
一方でこの「ミッション・コンプリート」ではあまり難しい雰囲気は無く、純粋に放課後クライマックスガールズの良さをぶつけてきたシナリオでした。
あらすじとしては、
スマホゲームとコラボしたかくれんぼゲーム(脱出ゲームに近い感じのもの)の宣伝役として放クラが抜擢される。コラボ発表イベントにてLIVE中継されるなか、放クラが実際のゲームに挑むが、実は主催者側が放クラのリアクションを期待してのドッキリ企画だった。といった感じです。
最初にドッキリ企画であることが提示されますが、コミカルもありつつ想像以上にハラハラするような展開になるシナリオで、しっかりゲームイベントに没入してる雰囲気が出ていたと感じました。こういったゲームの話でも、しっかりと描けるのはさすがシャニマスだなーと改めて感心させられました。
以下ネタバレを含む
クリックして展開
視聴した皆が好きな所だと思いますが、「メンバーの素敵だと思ったところを話す」に対して、それを果穂がすごい勢いでたくさん喋るあのシーン。
いやもう二次創作とかでもめっちゃありそうな場面なんですけど、公式でしっかり出してきたのめちゃくちゃ嬉しいし、こういうのが見たいんだよこういうのがって感じがすごくて、ひじょ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~に気持ち良かったです。幸せな気持ちになりました。ありがとう小宮果穂さん。ありがとう河野ひよりさん。
あと絶対に触れておきたいのが、夏葉の言葉なんですよね。
今回は他のメンバーから託される展開になった夏葉。クリア目前で夏葉が言った言葉が…これまでの夏葉の放クラとしての歩みを感じてぐっときました。
【♡AKQJ10】 Quenchless…、GRADより抜粋
誰のことも諦めたくない、もっと良い有栖川夏葉になりたい、もうこの考えの時点でとても素敵だし、イベコミュでこういう過去のコミュ踏襲するのもアツいんですがそれだけじゃなかったんですよね…。
諦めたくないのは夏葉だけじゃなく、放クラとしてになってるんですよ。これって、個人に焦点を当てたGRADを経て、その成長をユニットに反映するというLanding Pointへの流れなんですよね。こういうの…反則…。
あとはやっぱりこれですよ、これ。
イベコミュの選択肢っていつも素敵な言葉が多いんですが、これは痺れましたね…。いつも私の思ってることを言ってくれるシャニPが大好きです。ありがとう。
第2位 The Straylight
Straylight.run()から動き出した物語に一度区切りを付けたお話。まさにストレイライト第一部完といった感じでしょうか。
Landing Pointが始まるタイミングで、アイドルユニット「ストレイライト」を再定義したシナリオを持ってきたのは流石でしたね。
あらすじは、
地上波ゴールデンの音楽番組に出演することになったストレイライト。同番組で実力派アーティストのパフォーマンスを見た3人。そしてモノマネ番組にて、その実力派アーティストと再度対峙することになり…。
タイトルにユニットの名前を冠しているこのシナリオ。予告の時点でも話題になり、この名前を使うからには相当な物でないと不満が出るんじゃないか、といった心配も正直ありました。しかし、そんな心配を吹き飛ばすかのようなシナリオでした。
笑えるような小ネタシーンも多い、とにかく演出が良い、これまでの集大成、これからのストレイライトの道、これら全てが詰まったシナリオです。
以下ネタバレを含む
クリックして展開
ストレイライトがこれまでどんなユニットであったかを振り返ったうえで、シナリオのメインテーマとして、これからのストレイライトはどうあるのか、3人はストレイライトとしてどうありたいのかが示されました。
例え実力派アーティストに一度負けても、次の機会では勝ってみせる。たとえ完璧に真似た3Dモデリングであっても、それを上回ってみせる。ストレイライトである限り、彼女達の進化は止まらない。
あさひは、ミュージカルで「役」を演じることで、ストレイライトのステージに立つのは「わたし」でいいと認識しました。冬優子は、実力派アーティストとの比較や3Dの映像を通して、「ふゆ」がストレイライトとして目指していた完璧を見つめ直しました。
では、愛依は?
この物語のもう一つのテーマ、アイドル「和泉愛依」について。
たくさんの仕事を経験することで、以前のような緊張をあまり感じなくなった愛依は、いつか素の自分でステージに立ちたいと思う一方で、これまでのミステリアスでクールな愛依も大事にしたいと悩みます。
ですが冬優子やあひさの言葉を通して、ステージに立ってきたミステリアスでクールな愛依も偽りの姿ではなく、その愛依も自分だと気づきます。
完璧を目指すのがストレイライトであり、その完璧を目指す姿が素の愛依であれクールな愛依であれ、そこに偽りは無い。
3人がストレイライトとしてステージに立つ自分の姿を見つけた後に披露する「Wandering Dream Chaser」、そして思い出演出…
あちぃ~~~~~~~~~~~!!!
シナリオイベントでこういう演出あるの…めちゃくちゃ良い…。
そしてこれまでの3人のW.I.N.G編のセリフが回想されて流れる「シャイノグラフィ」
こんなことされたら…もうね…
???「あーあ、泣いちゃった」
第1位 アンカーボルトソング
一言でいうなら、アルストロメリアのLanding Point。
どう良かったのか、雰囲気だったり、ちょっとした間だったり、これまでの積み重ねだったりで、なかなか言葉には表せません。
主題が本当に二次元コンテンツとしてもアイドルとしてもかなり重要なテーマになっていると思っていて、それをしっかり描こうとしてるシャニマスの気概も感じたこのシナリオを私の1番に選ばせて頂きました。
あらすじは、
千雪のweb番組での活躍に感化される甘奈と甜花。そんな2人にもソロの仕事が入り、個々での頑張りが描かれていく反面、アルストロメリア3人での仕事や露出が減少。そのことにファンだけでなく、アルストロメリア自身も不安を抱えていくといったもの。
都会の駅開発の様子を、アルストロメリアの取り巻く環境の変化に例え、その基礎を支えるアンカーボルトをタイトルにしたセンスにも脱帽です。
「3人でアルストロメリア」ということ。当たり前のようなことだけど、3人で紡いできた仕事や大切な日々、我々の目線で置き換えると「薄桃色にこんがらがって」やアイドル個別のコミュなどの積み重ねで出来た「アルストロメリア」への認識やイメージを再確認出来たと思います。
以下ネタバレを含む
クリックして展開
感想が多すぎて長くなりそうなので、項目ごとに分けていきます。
・まずOPからの演出
甜花は、ファンもいなくて屋根や道路も舗装されていない過去と現在を比較して、嬉しそうに変わったと話しています。最初に変化に対してプラスの印象を与えた後に、この後の展開としては、ファンだけでなくアルストロメリア自身も変化に対して戸惑うネガティブなイメージのお話を挟みます。そして最後にOPと同じシーンを持ってきて、この変化が決して悪いことではなく、前向きなものであるとしてEDをむかえる。
物語の主題を強調させてる演出ですが、なんというかセンスがすごい。やっぱりただ単に物語を描くよりも、印象付けられるし、今回のテーマを大切にしてるからこそだと感じました。
・シナリオの中で感じた3人のことについて
甘奈について
シナリオを通しても、やっぱり甘奈には、他の2人には置いて行かれたくないという不安が見えました。しかし、それだけじゃない成長もしっかり感じられました。
甘奈にオファーが来たのは、コスメのイメージキャラクターと商品開発の仕事。甘奈自身がこの分野に対する思い入れ、熱量が高いのは当然感じましたが、スタッフに対しての「頑張りたいんです」、Pに対しての「きらきらしたいの、もっと」この発言がとても嬉しかったですね。
千雪の投稿を見て、「…」と呟く甘奈と甜花のセリフに対して、2人ももっとキラキラしたいんだなぁと思っていたので、甘奈がそのままのセリフを喋ったときはめちゃくちゃ嬉しかったです。
また、甘奈の草案が採用されなかった時、Pの助言もあったけれど、甘奈は自分から千雪に相談して道を切り開いていきました。GRADの時は言えなかったことが、言えるようになったんだなと思うと感慨深いですね。
それとですね…黒木ほの香さんの演技ほんと…良い。甘奈の「頑張りたいんです」のちょっと声が震えつつも力強さを感じる演技、本当に大好きです。
甜花について
甜花にバラエティのレギュラーの話しが来た時に、やりたいでは無く、「甜花も―――やらなきゃ…」と発言。他2人のソロ活動を見て、置いて行かれたくないと思うところは甘奈と似ていますね。
流れ星が消えるまでのジャーニー見た後だと、2人の似ているところを感じるだけで無限に笑顔になれる現象が起きているが…これは何でしょうか???
今回は甜花が物語の主観になることが多かったと思いますが、その甜花から「ずっと、このまま…いるなら…」「ずっとこのままじゃ…いれない…」と答えを出すシーンは、言葉では何とも言えませんが、とても感動したのを覚えています。
出演していたバラエティでは、まだまだ周りに助けてもらう(それも甜花の魅力)姿でしたが、芯の強さとか成長ぶりはしっかり感じられましたね。
千雪について
「薄桃色にこんがらがって」やGRADを通じて、千雪は「桑山千雪」と深く向き合ったと思っています。だからこそ、今回のシナリオでは番組MCにも伝わるギラツキが出ていたのかなと。
良い意味でこれまでには違った積極性を感じました。
また、千雪はアルストロメリアで唯一成人しています。戻らない時間があることを知ってるからこそ、アルストロメリアじゃなくなる可能性まで示唆し、ファンがSNSに投稿したスライド(メモリー)に映る永遠のアルストロメリア(思い出)には勝てないと分かっていました。
でも、だからこそ、ソロ活動でギラツキを見せるほど前向きに進んでいたのだと思います。3人でないことでの不安はPに吐露していましたが、それも信頼関係があるからこそですね。
・その他の雑感
匂わせの表現について
前半では、所謂ネットスラング的な活用がされてて、ファンの不安を広げるようなものでした。でも、「アルストロメリア」の匂わせは、寂しい思いをしている人がいなくなるよう、皆がずっと笑っているためのものになりました。
花の名前を持つアルストロメリアでこういう表現するの…すごい…です。シャニマスのこういう所、センスが良すぎていつも感心させられます。
登場人物の質感について
質感の高さといいますか、ある種「生々しさ」と表現してもいいかもしれません。シャニマスのコミュに出てくる所謂モブの質感の高さは何なんでしょうか…。
アルストロメリアのファンのSNSの反応が、ほとんど現実と変わらないコメントが多くて、少し自分自身にも跳ね返ってくる気持ちになります。
こういう類のコメント、見ることありますよね…。
web番組「Tiny Pops Box」のMC、甜花の出演するバラエティの共演者、甘奈のコスメの開発スタッフ、そのどれもが、アイドルに都合がいいばかり存在ではありません。しかし、それぞれが仕事を良いものにしようとして頑張っていて、暖かい人たちばかりでなのでほっこりします。シャニマスのこういう所も大好きです。
Aniversaryとのリンク
GR@DATE WING 05のカップリング曲「Aniversary」
「アンカーボルトソング」よりもかなり前にリリースされた曲でありますが、いくつか歌詞からシナリオを連想する部分があります。
「どんな形でも寄り添いたい 離れてても私たちつながってる」
一緒にいなくても、それぞれの投稿にいいねを押す様子ですね。
「それぞれに願い それぞれに迷い 別々の場所で大人になってゆく」
「それぞれに出逢い それぞれに憂い でも最後はひとつだから」
この辺りは「アンカーボルトソング」の物語そのものですよね…。ソロとして別々の場所でいても、アルストロメリアでいるために頑張る気持ちと到達点はひとつ…なんです。
・総括
人も街も変わってく、それは決して悪いことでは無い。同じようにシャイニーカラーズというコンテンツも、そこにいるアイドルも前に進むために変わっていきます。サービス側がこの主題を持ち出すの相当すごいことだと思ってます。
我々も消費者として他人事ではありません。劇中のアルストメリアのファンの気持ち、正直めちゃくちゃわかります。
自分が一番好きな言葉は「変わらずに変わる」なんですが、シャイニーカラーズもアンカーボルトソングでその姿勢を伝えてくれたのかと思うとすごく嬉しいし、今後変化に戸惑うことがあっても前を向いていられると思わせてくれるそんな素敵なお話でした。
以上、2021年個人的に好きだったシャニマスイベントコミュランキングでした。
シャニマスでは定期的にコミュ読み放題キャンペーンを行っていたり、アイテムでのシナリオ開放も出来ます。今回紹介するもの以外にも多くのシナリオがあるので、好きなユニットのイベントコミュをご覧になってはいかがでしょうか。